2014年3月29日17時43分
名古屋外国語大学(愛知県日進市)の井戸一元(かずもと)教授(58)が論文の盗用をしたとされる問題で、同大を運営する学校法人中西学園は29日、調査の結果、本文28ページのうち16ページ分がほぼ丸写しだったとして、井戸教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。井戸教授から出されていた今月31日付の退職願も受理した。
同大によると、井戸教授は2012年に学内の研究誌に発表した論文で、高知工科大学の教授の論文を盗用。本文のほか、注釈も54項目のうち41項目が同じだった。井戸教授は大学側の調査に、「ダウンロードした研究者の論文を下書きにして書こうとしたが、加筆修正する時間がなかった」と話したという。井戸教授がこれまで発表したすべての論文についても盗用の有無を調べている。
井戸教授は現代国際学部国際ビジネス学科の学科長だった。亀山郁夫学長は「関係各方面に心よりおわび申し上げる。不正行為の再発を防止すべく万全の対策を講じる」との談話を出した。
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