震災後、日本への台湾渡航者数2割強の激減

【政治】 2011/08/31 12:43 文字サイズ: 字級縮小 字級放大

(台北 31日 中央社)交通部観光局が公表した最新の統計報告によると、今年1月から7月までの間における台湾の海外渡航者数は延べ564万6千人で、昨年の同じ時期に比べて1%増えたのに対し、東日本大震災と放射能漏れの影響で日本を訪れた人数は昨年同期比で23.8%大幅減りの62万6千人となり、特に3月から7月までの日本渡航者数は前年同期比で32.7%激減している。

海外渡航先別で見てみると、上位3位は中国大陸、香港、日本の順となっている。そのうち、大陸への渡航者数は延べ162万8千人で、全体の28.8%を占めており、昨年同期比で20.1%増となっている。香港への渡航者数は前年比で6%減の131万5千人だったが、タイに渡航した人数は前年比で、5割増の延べ26万2千人である。

一方、海外から台湾に来た旅行者数は前年同期比で4.9%増の延べ331万4千人となっている。中国大陸からの渡航者数が最多で、延べ95万8千人となり、全体の3割近くを占めている。この数値は昨年同期比で1.2%とやや減少している。

その次が日本からの68万2千人(13.9%増)、香港・マカオからの45万7千人(1.3%増)の順となっている。

来台の目的別については、観光が最高で延べ192万4千人に達し、渡航者全体の58.1%を占めている。大陸からの渡航者数は70万9千人で、日当たり3345人となっており、昨年同期比で4.7%減少している。