“中国が協力するなら貿易面で譲歩” 対北朝鮮で米大統領

“中国が協力するなら貿易面で譲歩” 対北朝鮮で米大統領
アメリカのトランプ大統領は北朝鮮の核・ミサイル問題について「貿易よりも重要だ」と指摘し、中国が解決に協力するなら、貿易面で譲歩する考えを示し、中国に影響力を行使するよう促しました。
トランプ大統領は、先月30日に放送されたアメリカCBSテレビのインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル問題について「貿易よりも重要だ。貿易も重要だが、何百万人もの死者が出る大規模な戦闘になる可能性がある」と指摘しました。

そのうえで、「もし中国がわれわれに協力し、問題を解決するなら、アメリカにとってよくない貿易協定にする価値がある」と述べ、中国が協力するなら、貿易面で譲歩する考えを示し、中国に影響力を行使するよう促しました。一方、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長については「若くして権力を掌握しており、とても頭の切れる人物だ」と述べました。

また、ホワイトハウスのプリーバス大統領首席補佐官は先月(4月)30日、アメリカABCテレビの番組で「今、アメリカやこの地域が直面している脅威で北朝鮮で起きていること以上に大きなものはない」と強調しました。そして、日本などの同盟国や東南アジアの友好国と緊密に連携するとともに、北朝鮮に圧力をかけるため中国と取り組んでいく方針を示しました。