ロシアとイラン シリアの外相が会談 米の攻撃を非難

ロシアとイラン シリアの外相が会談 米の攻撃を非難
ロシアとイラン、それにシリアのアサド政権の外相がモスクワで会談し、アメリカによるアサド政権の軍事施設へのミサイル攻撃を侵略行為と、改めて非難し、化学兵器の使用について、中立的な国際機関による綿密な調査を求めていくことを確認しました。
アメリカのトランプ政権が、シリアのアサド政権による化学兵器を使った空爆への対抗措置だとして、シリアの軍事施設へミサイル攻撃を行ったことを受けて、ロシアのラブロフ外相とイランのザリーフ外相、それに両国が支援するアサド政権のムアレム外相が14日、モスクワで会談しました。

会談後、3か国の外相は共同で会見し、アメリカによるアサド政権への攻撃は「国際法の原則に違反した侵略行為だ」として、改めて非難しました。

また、化学兵器が再び使われた場合、アメリカが新たに攻撃する可能性を示唆したことについて、3か国の外相は「アメリカと、その同盟国は、シリアの主権を尊重すべきだ」として、新たな攻撃を行わないよう要求しました。

さらにアサド政権が化学兵器を使ったとされることについて、「脚色されたものだ」と指摘し、OPCW=化学兵器禁止機関が、中立的な立場から綿密に調査するよう求めていくことを確認しました。

ロシアとイランは、シリアから外相を招いて会談を行うことで、アサド政権への支援を続ける姿勢を改めて示しました。