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<認定こども園>保育士 残業代未払い訴え

記者会見で訴える元保育士と保育士=28日、県庁

 学校法人「清泉学園」(仙台市太白区)が運営する幼保連携型認定こども園「ゆりかご認定園」で園長らによる残業代未払いなどがあったとして、保育士と労働組合「総合サポートユニオン介護・保育支部」(東京)が28日、園に労働環境改善などを指導するよう仙台市に申し入れた。
 県庁で記者会見したともに30代の男性と女性の保育士2人によると、園での勤務は毎日10〜12時間だったが休憩はなく、残業代も支払われなかった。未払い分は2年間で192万〜240万円程度になるという。
 園長らが保育士や職員を大声で罵倒したり、退職を申し出た保育士を脅迫したりするパワーハラスメントも横行し、園児を怒鳴り散らすこともあったという。
 園を退職した男性保育士は「園長らのパワハラで5年間に90人近い保育士が辞めた。職場環境を改善しなければ、ますますなり手は減る」と訴えた。
 ユニオン介護・保育支部は園に団体交渉を申し入れており、話し合いで解決しなければ訴訟も検討する。
 ゆりかご認定園は取材に、「残業代未払いやパワハラの事実はない。男性保育士は勝手に園に来なくなり、もう1人は担任なのに途中で仕事を投げ出した。ユニオンとの協議を検討していた段階での記者会見は残念だ」と話した。


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2017年03月01日水曜日


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