G20 「保護主義に対抗」の文言を声明に盛り込まず

G20 「保護主義に対抗」の文言を声明に盛り込まず
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ドイツで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は日本時間の18日夜遅く終了し、発表した声明では、自由貿易を推進するG20の立場を明確にするためにこれまで盛り込まれてきた「保護主義に対抗する」という文言が盛り込まれませんでした。
ドイツ南西部のバーデンバーデンで開かれていたG20は、日本時間の18日夜11時に2日間の討議を終え、声明を発表しました。

それによりますと、声明では自由貿易を推進するG20の立場を明確にするためにこれまで盛り込まれてきた「あらゆる形態の保護主義に対抗する」という文言が盛り込まれませんでした。

また為替政策については、為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経済および金融の安定に対して悪影響を与えるという認識や、通貨の競争的な切り下げを回避するとして、輸出を増やすため意図的な通貨安への誘導を政策の目標にはしないというこれまでの合意を再確認すると声明に明記しました。

一方、世界経済の現状について、回復しているもののその勢いは弱いままで、下ぶれするリスクが残っているという認識を示し、各国が金融、財政、構造改革などすべての政策手段を動員し、力強く持続的な成長を目指すことを確認しました。