オランダ議会選挙 投票始まる 極右政党が焦点

オランダ議会選挙 投票始まる 極右政党が焦点
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ことし主要国で国政選挙が相次ぐヨーロッパで、その最初となるオランダの議会選挙の投票が、日本時間の15日午後から始まり、移民の排斥を掲げる極右政党が躍進するのか、中道右派の与党がそれを阻むのかが焦点です。
任期満了に伴うオランダの議会下院の選挙は、15日午前7時半(日本時間午後3時半)から始まりました。今回の選挙は、届け出をした28の政党が比例代表制により150の議席を争います。

選挙戦では、急増する中東やアフリカなどからの難民や移民の受け入れの是非や、財政緊縮策によって削減された社会保障費をめぐる政策などが争点となりました。オランダでは、移民の増加が治安の悪化を招いているという不安や、社会保障費などが切り詰められていることへの不満が高まっていて、イスラム教徒の移民の排斥などを掲げるウィルダース氏が率いる極右政党の「自由党」への支持が広がっています。

このため今回の選挙は、「自由党」が議席を大幅に増やして躍進するのか、排他的な政党の台頭は、オランダ社会が掲げてきた「寛容の精神」に反するという危機感などを背景に、ルッテ首相が率いる与党第1党で中道右派の「自由民主党」がそれを阻むのかが焦点です。

投票は、日本時間の16日の午前5時まで続き、即日開票によって16日午前中には大勢が判明する見通しです。