森友学園の籠池理事長 動画投稿サイトで反論

森友学園の籠池理事長 動画投稿サイトで反論
学校法人「森友学園」の籠池理事長は、9日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、国有地の売却などをめぐる数々の疑惑に反論する動画を投稿しました。動画は壇上のような場所で収録されていて、スーツ姿の籠池理事長が29分間にわたって演説をするような形でみずからの主張を述べています。
「皆さん、こんにちは。長い間、沈黙しておりましたけれども、いよいよお話しないといけない時がきた」と切り出した籠池理事長は、まず、「マスコミは、なぜうそをねつ造するのか。私みたいな一個人を袋だたきにする状況がげせない。その風評被害で、せっかく決めた学校を辞めていく。この学園をつぶしたいと言うことか」などとマスコミ批判を展開しました。

そして、国有地の取得について、「正当な手続きを経て、買い取りをした。何ら疑義はありません。その過程の中で、どなたにも口利きをしてもらったことは全くありません。そのときの風が吹いて、私どもの土地になっていると確信している。なぜ、野党の人たちの言葉だけで1か月も国会が空転されたのか。ほかに審議がなかったのか。訳がわからない」政治家の口利きなどの疑惑を否定しています。

その一方で、政治家との関わりについて、「ある国会議員の先生が、私を知らないとおっしゃったけど、よく存じ上げている方もいる。『10年前にしか会ってない』とおっしゃったある政治家については、2年前にある会合で会っていると思うが、そういうことを言わないのはおかしい。私のことを、『しつこいやつ』とか、『電話してくる』とか言う人もいますが、電話番号もファックス番号も知らない。籠池つぶし、尻尾切りはやめてほしい」などと述べ、具体的な名前は挙げないものの、みずからと距離を置こうとする政治家への不満を述べました。

また、小学校の認可が出ていないことに対し、「いろいろ、がちゃがちゃあったんじゃないか。あいつは何か後ろから手を回したんじゃはないかと、私学審議会で考えているのであれば、それは違う。そもそも私学審議会がおととし1月に『認可適当』の答申を出したので、国有地を定期借地するようになり、建築が始まった。『認可適当』がなければ工事はしていなかった」と述べました。

そのうえで、「今認可されなければ倒産しろと言うことだ。大阪府に賠償請求しないといけなくなる。子どもさんが路頭に迷う」と述べ、今後、認可の判断をする大阪府側をけん制しました。

また、幼稚園の教育内容をめぐり、対立した一部の保護者について民族差別的な表現を使ったなどと批判されていることに関し、「その人たちが韓国であったり、支那の人たちだったり、関係する人たちだったから、私はそのようにブログに書いた。1つの国に対して言っているんじゃない。特定の人に対して話をしたつもりなのに逆手にとられてヘイトだと言われた」など述べています。