米新大統領令 ハワイ州が執行停止の仮処分申し立てへ

米新大統領令 ハワイ州が執行停止の仮処分申し立てへ
アメリカのトランプ大統領が、中東とアフリカの6か国の人の入国を制限することなどを命じた新たな大統領令をめぐり、ハワイ州は今月8日に連邦地方裁判所に執行の停止を求める仮処分の申し立てなどを行うことがわかりました。
アメリカのトランプ大統領は今月6日、中東やアフリカの6か国の人の入国を90日間制限することと、すべての国からの難民の受け入れを120日間停止することを命じる大統領令に署名しました。

ハワイ州は1月に特定の国からの入国を一時的に禁止する大統領令が出された際、「憲法違反だ」などとして連邦地方裁判所に提訴するとともに、執行の停止を求める仮処分の申し立てを行っていますが、今回、新たな大統領令の内容に合わせて前回の訴えを修正し、改めて仮処分などを求めることがわかりました。

ハワイ州が7日、連邦裁判所に提出した文書によりますと、提訴と仮処分の申し立ては今月8日に行われるということで、新たな大統領令が執行される今月16日の前日に審理を行うよう裁判所に求めています。

前回の大統領令は、西部ワシントン州の申し立てを受けた連邦地方裁判所が、即時停止を命じる仮処分の決定を出し、執行が停止されました。

新たな大統領令をめぐって連邦裁判所に仮処分の申し立てなどを行うのは、ハワイ州が初めてとなる見通しです。