RCEP交渉会合終わる 溝埋まらず早期妥結に課題

RCEP交渉会合終わる 溝埋まらず早期妥結に課題
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先月27日から神戸市で行われていた、アジア16か国によるRCEP=東アジア地域包括的経済連携の交渉会合が3日の夜に終わり、物品の関税を撤廃する割合などをめぐり、引き続き溝は埋まらず、早期の妥結に向けて課題を残しました。
日本や中国、韓国、それにASEAN=東南アジア諸国連合の加盟国など、アジア16か国が参加するRCEPの交渉会合は、先月27日から神戸市で行われていましたが、3日夜に5日間の日程を終えました。

今回の会合では、物品の関税やサービス、投資の自由化の水準、それに知的財産権の保護などの分野で重点的に協議しました。

外務省によりますと、物品の分野で、依然として関税を撤廃する割合をめぐって各国の主張の間の溝が埋まらなかったほか、新たに合意に至った分野もなかったということです。

今回の会合は、アメリカのトランプ大統領がTPP=環太平洋パートナーシップ協定からの離脱を表明するなど、アメリカやヨーロッパで保護主義が広がる中、参加国から早期に妥結することが重要だという声が高まっていて、進展が注目されていました。

次回の会合は、ことし5月2日からフィリピンで行われる予定ですが、神戸での会合で目立った進展が見られなかったことで、早期の妥結に向けて課題を残しました。