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産卵ピーク迎える 奄美の絶滅危惧種

河床で産卵行動を繰り返すリュウキュウアユ=鹿児島県奄美市で2016年12月17日、興克樹さん提供

 野生は奄美大島にしかいない絶滅危惧種のリュウキュウアユが産卵ピークを迎えている。鹿児島県奄美市住用町の川内川では数十匹が集まり、川床の砂利に潜って卵を産み付けている。

 同市名瀬の自然写真家、興克樹さん(45)が14日から観察し写真などを撮影した。中流の流れの速い瀬で、日没前後に複数の雄が雌を追いかけて産卵行動を繰り返しているが、規模は個体数が急増した昨年より小さいという。繁殖期が過ぎるとほとんどが死んでいくが、興さんは「来春には多くの稚魚が遡上(そじょう)してくると期待している」と話した。

 奄美リュウキュウアユ保全研究会によると、確認数は2012年から2万匹台が続いて15年は8万匹を超えたが、今年11月の調査では2万4493匹だった。かつては沖縄県にも生息していたが、開発などで環境が悪化し絶滅した。【神田和明】

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