シリア内戦終結を主導へ プーチン大統領が強調

シリア内戦終結を主導へ プーチン大統領が強調
ロシアのプーチン大統領は、内戦が続くシリアで、ロシアが支援するアサド政権が北部のアレッポ全域の制圧を宣言したことについて、「ロシアなしではありえなかった」と述べ、ロシアが主導して内戦の終結を図る姿勢を強調しました。
ロシアのプーチン大統領は首都モスクワで、日本時間の23日夜6時すぎから、この1年を締めくくる記者会見を開きました。この中で、プーチン大統領は、シリアのアサド政権が22日夜、反政府勢力の最大の拠点だったアレッポ全域の制圧を宣言したことについて、「ロシアなしではありえなかった」と述べ、ロシアによるアサド政権への軍事支援の意義を強調しました。

そのうえで、「次の段階は、シリア全土で停戦合意が結ばれることで、その後、すぐに和平協議が始められなくてはならない」と述べ、ロシアの友好国である中央アジアのカザフスタンで和平協議を開く方向で関係国と調整を進めるなど、ロシアが主導して内戦の終結を図る姿勢を示しました。

この記者会見は、プーチン大統領が内政から外交まで幅広いテーマについて、内外の記者の質問に直接答えるもので、2008年には、4時間40分を記録するなど、長時間にわたって行われることで知られています。