病院にタクシー突っ込む 3人死亡7人けが 運転手を逮捕

病院にタクシー突っ込む 3人死亡7人けが 運転手を逮捕
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3日夕方、福岡市博多区にある総合病院にタクシーが突っ込んだ事故で、警察によりますと、40代の夫婦と50代の男性の3人が死亡し、女性1人が重体となっているほか、6人がけがをしているということです。運転していた64歳のタクシー運転手は「ブレーキを踏んだが止まらなかった」と供述しているということで、警察は運転手を逮捕し、詳しい状況を調べています。
3日午後5時すぎ、福岡市博多区大博町にある総合病院「原三信病院」で、タクシーが東館1階のガラスを破って突っ込みました。

タクシーは窓際のラウンジを進んだあと、室内の壁にぶつかって止まりましたが、警察によりますと、この事故でいずれも福岡市博多区の、花田盛幸さん(44)と妻の美佐代さん(44)、それに遠藤一行さん(53)の3人が死亡したほか、女性1人が意識不明の重体になっています。このほか6人がけがをしているということです。
タクシーに乗客はいませんでした。

警察は、タクシー運転手の松岡龍生容疑者(64)をその場で逮捕し、過失運転致死傷の疑いで調べています。
警察によりますと、調べに対し「ブレーキを踏んだが止まらなかったので、ギアを変えてエンジンブレーキをかけようとしたが減速しなかった」と供述しているということで、警察が詳しい状況を調べています。

通報した人は

車がぶつかる音を聞いて現場に駆けつけ、警察に通報をしたという、近所に住む25歳の女性は、「車がぶつかるガシャーンという大きい音が聞こえました。女の子の叫び声も聞こえたので、病院に駆けつけると、胸から血を流して倒れている男性など6、7人くらいが、うつぶせになったり、横になったりして倒れていて、看護師たちが手当てをしていました」と、当時の様子を話していました。
また、「車は前の部分がひしゃげて、運転手が車内から連れられて出てきました。特に言葉を発したりはしていませんでした」と話していました。