スマートフォン向けのアプリ、「ポケモンＧＯ」をしながら車を運転するドライバーの事故が相次いでいることを受けて、愛知県は、国に対し、取り締まりや罰則を強化するよう要請しました。

「ポケモンＧＯ」をめぐっては、１０月、愛知県一宮市で、小学生が、スマートフォンを操作しながら運転していたトラックにはねられて死亡し、運転手の男が過失運転致死の罪で起訴されました。
県内ではポケモンＧＯが原因の事故で２人が亡くなっていて、愛知県の大村知事は、２１日の定例会見で、国に対策の強化を要請することを明らかにしました。
要請では、スマートフォンを操作しながらの車の運転について、取り締まりの強化や交通安全教育の拡充を図るとともに、道路交通法などを改正して、罰則を強化することなどを求めるとしています。
県の担当者が２１日、法務省など関係省庁に要請書を提出したほか、大村知事も近く、国に直接、働きかける予定だということです。
大村知事は、「運転中のスマホ操作は、注意義務を意識的に果たさない極めて悪質な行為で、『過失』ではないのではないか。厳罰化を含めて何らかの法的措置が必要で、ドライバーへの大きな警鐘にしてもらいたい」と述べました。