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「再開はいつになるのか」JR鹿児島線、長崎線で不通 架線を切断、損傷 パンタグラフ損傷の列車も

西日本新聞 11/11(金) 12:34配信

 11日午前5時42分ごろ、福岡県筑紫野市のJR鹿児島線天拝山-原田間で下り線の架線が切れ、停電が発生。午前8時ごろには佐賀県小城市の長崎線牛津-肥前山口間の架線でも損傷が見つかった。その後、三つの列車でパンタグラフの損傷が確認された。この影響で鹿児島線は門司港-鳥栖間、長崎線は鳥栖-諫早間の上下線で運転を見合わせ、久大線や佐世保線などでも運休や遅れが出ている。

【画像】停電の原因となったとみられる電車

 JR九州によると、パンタグラフが損傷した列車は、鹿児島線陣原(北九州市八幡西区)、原田(筑紫野市)、長崎線肥前山口(佐賀県江北町)の各駅で見つかった。異常のある架線を通った列車がパンタグラフを傷つけ、その列車が別の架線を傷つけた可能性があるという。JRは列車や架線の異常について確認を急いでいる。

 鹿児島線の架線は午後3時ごろまでに復旧する見込みだが、長崎線も含めて運行再開のめどは立っていない。JRは不通区間の一部について九州新幹線で臨時対応している。

 JR博多駅は道路陥没事故による停電で8日も混乱したばかり。11日は通勤通学の時間帯と重なり改札前は、スーツ姿の会社員や学生たちであふれ、「再開はいつになるのか」と駅員に尋ねる人も。

 大学の講義に出る予定だった福岡県春日市の女子大生(18)は「1限目の講義に間に合いそうにない。どうしよう」と焦った様子。出張で来ていた大分市の自営業の男性(35)は「今日帰ってしなければならない仕事がある。早く復旧してほしい」と話していた。

=2016/11/11 西日本新聞=

西日本新聞社

最終更新:11/11(金) 12:34

西日本新聞

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