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書くことを始めよう

「書くことを趣味にしようぜ!」 京都のアラサー由利しぃずが送る雑記ブログです!

「違和感を感じる」はおかしくない! って話

雑記 書く・知的生産

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「違和感を感じる」に違和感を感じるみなさまへ。

いらっしゃいませ。由利しぃず(@Yuriseeds)です。

僕もアラサーに突入する寸前まで「馬から落馬するとか、頭痛が痛いと同じで、二重表現(意味が被ってること)だろ?」と信じていました。

違和感の正体(新潮新書)

違和感の正体(新潮新書)

案外奥深い問題だった!

だがしかし、でございます。よく考えるとこのカテゴライズはおかしい。

「落馬」は「馬から落ちること」を意味します。したがって「馬から」はいらない。

「頭痛」は「頭が痛い」という意味です。「痛い」とわざわざ付け足す必要はない。

では「違和感を感じる」はどうでしょうか。「違和感」は「違和を感じる」と言う意味ですか? なんか違う気がしますね。

果てして、「違和感を感じる」は本当に意味が被ってるんでしょうか。そもそも「違和」って何なのでしょうか。

考えても考えてもよくわからないので、調べてみました。

そもそも「違和」ってなに?

「違和」はちょっと古い日本語です。名詞です。辞書には次のように書いてあります。引用しますね。

からだの調子がくずれること。「腹部に違和を覚える」
周囲の雰囲気に合わないこと。

引用元:違和(イワ)とは - コトバンク

つまり「違和」は「なんか知らんけど合わねぇな」って意味なのですよ。

そして「違和感」は「なんかヘンな感覚」という意味なんです。動詞じゃなくて名詞だ!

ということは「違和感を感じる」は「ヘンな感覚を感じる」のですから、なにもおかしくないのです。

どうやら字面が悪い

結論を言いましょう。
字面が悪いんです。
似たような例を集めてみました。

  • 佃煮を煮る
  • 髭切で切る(髭切は日本刀の名前です)
  • 晴れ着を着る

どれも同じ文字(煮、切、着)が近くに並んでいるので変な表現にみえますが、正しい日本語です。

「違和感を感じる」もこれらの表現と同じ構造なのですよ。「違和のあるカンジ」を「感じている」のだから。

「感」の文字が二度出てくるから変な気がするだけです。一つお勉強になりました。

おまけ:「違和感を覚える」なら良いのか

「『違和感を感じる』は意味が被っているから『違和感を覚える』に言い換えましょう」

一見もっともらしく聞こえますね。でもこれ、実は変です。

なぜって、この場合の「覚える」は「感じる」と同じ意味で使われているからですよ。

「違和感を感じる」が二重表現になるんなら、「覚える」に書きかえたところで、字が違うだけで意味は被ってることになります。

文字が違うから意味が被ってなさそうに見せているだけで、実際は同じ意味ですよ。

 

 

まとめ:違和感の正体

でもやっぱ違和感あります!

私気になります!

間違いではないにせよ、やっぱり「違和感を覚え」ますね。これからも感じない方向で書いていこうと思います。

以上、この記事は由利しぃず(@Yuriseeds)がお届けしました。
また見てね!

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