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まず、日本で言ってる「集団的自衛権」の「集団」っていうのは、日本とアメリカのことね。これは『ドラえもん』でいうと、スネ夫とジャイアンの関係に似てる。キミたち日本人がスネ夫で、アメリカ人がジャイアンだと思えばいいよ。
アメリカ人のジャイアンと日本人のスネ夫は、固い友情で結ばれているんだよ。「スネ夫が喧嘩に巻き込まれたら、いつでも俺が守ってやるからな」ってジャイアンは言ってくれるんだ。でも時々「俺の言うことを聞けよ」って命令もされるから、どちらかといえば親分子分みたいな関係だね。でも、一緒の町でそれなりに仲良くやってる。
ジャイアンは周りの町の番長たちも一目置く存在で、すごく強いから頼りになるんだ。スネ夫の家と隣町との間に公園があるんだけど、ここもジャイアンが睨みを利かせてるから、隣町の奴らも入って来れないんだ。ジャイアンと仲良しのおかげで、スネ夫は安心して暮らせてるんだ。
ただ、ジャイアンは喧嘩っ早いので、時々遠くの町にも喧嘩に行くんだけど、そんな時はジャイアンはスネ夫に「お前も手伝えよな!」って言うわけ。
そんな時に、スネ夫は「僕は喧嘩ができないから」と言って、おにぎりや小遣いをジャイアンに渡して、後ろのほうで「がんばれ〜!」って応援してるの。喧嘩の原因がよくわからないときでも仲間だから、とりあえずジャイアンを応援している。でも喧嘩には絶対に参加しない。

憲法9条をめぐる2つの議論

なぜかっていうとね、スネ夫の家には「ほかの町には喧嘩には行きません」っていう絶対に守らないといけないルールがあるのよ。これが「憲法9条」ね。
これは昔、おじいちゃんが若い頃に喧嘩して酷い目にあった時に、「やっぱり平和が一番」って遺言があってね。それがスネ夫家の一番大事なルールになったんだ。
とはいえ、さすがに家にドロボウや強盗が来るのは怖いよね。だから自分たちを守るための喧嘩なら、悪者を家から追い払うための喧嘩だけなら、してもいいってことになってる。これが自分たちを守る「自衛権」だね。
だから家には、ドロボウを追い払うための防犯用のバットが用意してあるんだけど、このバットの名前が「自衛隊」っていうんだ。でもこれは、あくまで家族を守るために置いてあるので、「そのバットを持って外の喧嘩には行っちゃいけない」ってルールになってる。
昔のジャイアンは、「俺は番長なんだから、警察官みたいに周りの町もシメるぞ!」って燃えてたんだけど、最近は怪我ばっかりして帰るようになったり、無実の子を殴ったりしてるから、母ちゃんに「喧嘩ばっかりしてないで、家の手伝いしな!」って怒られるようになってね。妹のジャイ子にも「こっちは怪我も承知で守ってやってるのに、喧嘩に参加しないスネ夫君ってどうよ? 自分だけ安全なところにいるのずるいわ!」って言われてる。
だから、ジャイアンはスネ夫を呼び出して「スネ夫! お前もいざという時はオレについてくる約束をしろよな!」とにじり寄ったんだ。「差し入ればっかりで、喧嘩に参加しないお前は心の友じゃない」ってね。
困ったスネ夫は、パパとママに相談してね。家族会議をすることになったんだ。パパは「スネ夫、男は友情が一番大事だ。いざとなったらバットを持って、ジャイアンを助けに行きなさい!」って言うし、ママは「あなた! スネ夫が喧嘩で怪我でもしたらどうするの。相手に怪我させても大変。バットはダメよ、おにぎりと包帯だけにしなさい!」って言うわけ。
そんでもって、パパが「ジャイアンとの友情が壊れたら、公園も隣町の子に取られるかもしれい。それどころか、隣町の奴らが我が家にまで押し入って来たら、バットだけでどうやって家族を守るんだ。」って言えば、ママは「それよりジャイアンの喧嘩に巻き込まれるほうがよっぽど危険だわ。ジャイアンがやっつけた不良に恨まれて、スネ夫がイジメられたらどうするの!スネ夫、絶対に行っちゃダメよ!」って言い返す。
パパもママも、スネ夫の将来を心配してるのは同じなんだけど、考え方がまったく違うんだよね。
でね、ジャイアンとの友情が一番と考えたパパは最近、スネ夫にバットを持ち出せる許可を出したんだよね。「スネ夫家のルールに違反してるじゃない!」って怒るママに、「ルールの解釈を変えた」って言ってね。

書かれている内容がどういう意味なのかっていうのを「解釈」っていうんだけど。この「解釈」は、読む人によって違っててね。「解釈の違い」って言えば、ルールは変えられるんだよ。
「自分たちを守るのが『自衛権』なら、自分の仲間も含めて守るのは『集団的自衛権』。どちらも『自衛権』だから違反してない」っていうのがパパの言い分なんだけど、もちろんママは「そんなの屁理屈だ」と納得していない。でも、日本国ではパパが家長なので、パパの意見が通ったってことだね。
そして今、パパが言っているのが、「そもそもスネ夫家のルールが今の時代に合ってないから変えよう」ってこと。「状況に合わせてルールを変えるべきだ」と言うパパと、「昔からのルールを守るべきだ」と言うママの、家族会議の2ラウンドが始まったんだよ。
ルールを変えようっていうのが「改憲」で、変えちゃダメっていうのが「護憲」だね。もちろん9条以外の変更もあるんだけど、テレビとかを観てて「改憲か? 護憲か?」とかいうタイトルを見かけたら、大抵このことを話してると思えばいいよ。
「解釈」は家長が決めてもいいんだけど、ルール自体を変えるにはスネ夫の賛成がいるんだよ。だから、今から日本国民全員で、賛成か反対かの多数決を取るかもしれないんだ。
「そんな難しいことは、大人たちで決めて」と思うかもしれないけど、もしかしたらみんなが大人になった頃に、キミたち自身がそれを決めることになるかもしれないんだよ。
どうかな? そんな時、キミたちは? スネ夫パパの意見に賛成かな? それとも、スネ夫ママの意見に賛成かな?
「僕はパパの考えに賛成です。ジャイアンとの友情を優先します」って人は手を挙げてみて? じゃあ、「僕はママの考えに賛成です。ジャイアンとの喧嘩には行きません」って人は手を挙げてみて? なるほどね。
オジさんは政治家じゃないんで、知ってる範囲でザックリと説明したけど、簡単に言えばこんな感じだと思うんだよ。でもね、この「喧嘩」を「戦争」に変えると、すごく大事な話になる。みんなの命がかかってる話だからね。
スネ夫パパも、スネ夫ママも、別に戦争がしたいってわけじゃないし、憎み合ってるわけでもないんだ。だから、テレビで夫婦喧嘩してるように見えても心配しなくていいからね。いろんな人たちが真剣に話し合ってるだけなんだよ。「どっちの選択がキミたちを守ることになるのか?」ってことをね。
どっちが正解でどっちが不正確かは、誰にもわからない。だけど、それでも決めないといけないことはある。なるべく後悔したくないから、なるべく考えて答えを出したいよね。
だから、もう一度言うよ。君たちには世界を見に行って欲しい。お父さんやお母さんやオジさんの話だけじゃなく、いろんな人の話を聞いて考えて欲しいんだ。
そして、さっきどっちにも手を挙げなかった人も、大人になるまでには、自分の答えが出せるようになってほしいなぁって、オジさんは思うんだよね。

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