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ブロックチェーン技術Corda、コードをオープンソース化へ
2016/10/25
金融機関が参加するコンソーシアムが開発した分散型台帳プラットフォーム「Corda」のコードがオープンソース化されることになった。2016年11月に、The Linux Foundationの「Hyperledger Project」にコードが寄付される。
この動きについては、英Reutersが現地時間2016年10月20日の記事で報じた。その後、Cordaのコンソーシアムを主導する米R3のサイトと、Hyperledger Projectのサイトにも、同じ記事が転載されている。
分散型台帳は、ブロックチェーンと呼ばれることもある。多数のサーバーで共有されているデータベースを使い、サーバー間の合意を基盤として整合性を保証する。
ブロックチェーンで最も有名なのは、Bitcoinのすべての取引を記録した分散型台帳だ。この手段があれば銀行は不要だと見る向きもある。だが、その基盤にある技術は、銀行などの金融機関にとっても関心の的である。取引データの可用性が高まり、一元的なデータベースの信頼性にすべてが依存する状況を排除できるからだ。現時点では、分散型ではない一元的な台帳を各銀行がそれぞれが独自に保持し、他行との取引の基盤として使っている。
こうして台帳が分かれていることで、金融システムには、人的ミスや流動性不足に伴うリスクが生じ得るとR3は言う。各銀行が保有する現金に関して、銀行同士が必ずしも互いを信用できないとの理由からだ。