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阪神の後藤次男元監督が死去…92歳「クマさん」の愛称で親しまれ

阪神の後藤次男元監督が死去…92歳「クマさん」の愛称で親しまれ

後藤次男氏

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 1969年、78年に阪神の監督を務めた後藤次男氏が5月30日午後10時30分、西宮市内の病院で老衰のため死去したことが分かった。享年92。阪神球団が2日、発表した。告別式は密葬にて営まれた。

 後藤氏は熊本工高から法大を経て、48年に前身の大阪タイガースに入団。69年に阪神の監督を務めて2位と躍進したが、2度目の就任となった78年には球団初の最下位を経験した。温厚な性格と熊本県出身ということもあり、「クマさん」の愛称で選手、球団関係者、ファンに愛された。

 熊本県出身で、その風貌からついだアダ名は「クマさん」-。あの人懐っこい笑顔はもう見られない。金本監督が掲げた「超変革」の行方を見届けぬまま、クマさんが逝った。

 1948(昭和23)年、法大から大阪タイガースに入団し、いきなり129安打をマーク。98年に坪井智哉に抜かれるまで、球団の新人最多安打記録だった。主に二塁手と外野手を兼任したが、投手と遊撃手以外をこなし、ユーティリティープレーヤーの先駆者的存在だった。翌年から4年連続して打率3割をマークし、ダイナマイト打線を形成。50年には8打席連続安打で25塁打(5本塁打、2二塁打、1単打)というレコードも樹立した。57年限りで引退。現役通算949試合で923安打、51本塁打、355打点、打率・283だった。

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