底辺ネットライターが思うこと

ここ数年で、誰でもやろうと思えば文字で稼げるようになった。ライターを名乗れるようになった。

私も最初はライターと名乗っていたが、最近では自分のことを「底辺ネットライター」と呼んでいる。

私よりもっともっと下の人はいる。会社から仕事をもらって他のライターの文章を見ることもあるのでそれは知っている。

お前よくこんな文章で金をもらおうと思ったな、ってやつもいる。

でも私はそんな連中とひとくくりで「底辺ネットライター」なんだ。クライアントからすれば。

最初のうちは文章を書くのが楽しくて仕方がなかった。

単価に見合わない時間がかかっても、記事を書くための知識を吸収する時間は楽しかった。

規定の文字数を大幅にオーバーしてしまってもそれを惜しいと思わなかった。

(雑誌のライターは違うんだろうけど、ネットライターは文字数をオーバーすればオーバーするほど喜ばれる)

今は違う。私は底辺ネットライターだけど、私よりも更に下の人たちが、私より質の低い記事を納品して、同じだけお金をもらっていることにむなしさを感じるようになった。

今懇意にしてもらっているクライアントは私にだけ特別単価を支払ってくれているので、そこで働いている分の報酬は良いのだけど、それ以外のクライアントから受ける仕事は私を「ゼロ」から判断するから、安い。

そうして私は記事を雑にこなして納品するようになった。それでもOKが出るので不思議なものだ。

そして私が納品した記事は主にアフィリエイターたちに使われる。

ネットの海に私の記事が放り投げられる。

そうしてネットの海が少しずつ汚染されていく。

私たちのような底辺ネットライターが書いた記事が検索エンジンという機械に評価され、検索されると上位に表示される。

雑に書いた価値のない記事なのに、それがあたかも正しい情報ですという顔をして上位表示される。

自分で書いておきながらハッキリ言って気持ち悪い。

私が書いていることの大半はウソだ。特に今懇意にしてもらっているクライアントにアップしている記事は50%のネット情報と50%のウソでできている。

それでもちょくちょく「こないだの記事のサイトが上位表示されたので記事を増やしましょう」とか言われる。

はは、あんな記事が上位表示されたところで信じるやついるの?って思うけど、そこから商品がそれなりに売れているということは信用されているんだろう。

仕事のために記事を書く時は溺れているような気持ちになるのに、こうして増田を書いていると活き活きと海の中を泳げているような気持ちになる。

今ここに書いている文章は、推敲などせず、ウソも書かず、ただ好きなだけ好きなことを書けているからなんだろう。

自分でもなかなかに支離滅裂な文章を書き殴っているなと思うけど、これがとても気持ちいい。

増田という隠れ蓑を使っていることも、誰にも私と言う人間を非難されることがないという安心感がある。

商品名で検索して出てきた記事なんて大半がウソだ。お金をもらうために誰かが書いた嘘記事だ。

全部ウソだ。金なんか借りるな。痩せたきゃ運動しろ。食うな。シワもシミも歳取ったらできるもんだ。それを食い止める術なんて美容整形しかない。

安くで済ませるために適当な記事をうのみにしちゃいけない。そうして誰かの養分になっちゃいけない。

企業のサイトの説明文章を読んで納得してから買う分にはすごくいいと思うけど、アフィリエイターに金を流すなんて本当にもったいない。

全員が全員とは言わないけど、アフィリエイターのほとんどは、自分で何も生み出すことができず、面倒なことが嫌いな人たちばっかりだ。だから人を低賃金で動かすんだ。

この話に結末なんてない。だって私が今迷いに迷っている最中なのだから。

昔のあの、海の中をすいすいと泳ぐような気持ち良さが味わえるなら、低賃金で働いたって全然かまわないのに、ウソの記事ばっかり書いて、疲れた。

正直なことが書きたい。本当のことが書きたい。

検索で上位表示されるサイトの基準が「素直さ」「誠実さ」ならいいのに。

グーグルさん、早くそういったものを読み取れる人工知能を作ってくれ。

そしてネットの海をきれいにしてくれ。そうしたら私のついた嘘もなくなって消えて心が軽くなる気がする。

ここまで罪悪感にまみれたみたいなこと言ってるけど大した嘘はついていない。せいぜい「私コレで痩せました」「ここでお金を借りたらお得ですよ」ぐらい。

お金を借りてお得ってなんだ。金利がかかるんだから絶対にお得なはずないだろう。

こんなもんに騙されるなバーカ。ちゃんと自分の目で真実を見ろ。目を背けるために金を払うな。

1番のバカはお金のためにウソ記事書いている私ってことでいいから、みんなあんまりネット記事を信じすぎないでください。

私みたいな底辺ネットライターが1000円欲しさに書いている記事なんだよ。

▼追記が蛇足と言われたので消しました。

▼さらに追記

「増田に追記をすれば本人だと証明できるのでは」この言葉に目からうろこが落ちた。

私の目はどれだけ濁っていたのだろう。頭はどれだけ回転を止めていたのだろう。

こちらのブログは私本人が書いています。

http://teihen-writer.hatenablog.com/entry/2016/05/26/132553

何の役にも立たないブログですが、読んでもらえたら嬉しいです。

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