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 無資格で会社設立登記の手続きをしたとして、京都府警は27日、山末総合法務行政書士事務所(大阪市中央区)代表の行政書士、山末晋也容疑者(35)を司法書士法違反(無資格業務)の疑いで逮捕した。府警への取材でわかった。会社に経営実態がない一方、複数の中国籍の女性がこの会社で働くと称して入国したとして、府警は不法就労を手助けする目的だったとみている。

 捜査関係者によると、山末容疑者は2014年1~11月、司法書士の資格がないのに、会社設立の登記申請書類を作成し、法務局に提出した疑いが持たれている。司法書士法は、他人の会社設立の登記手続きには、司法書士の資格が必要と定めている。

 府警は昨秋、京都市内で風俗店を営んだとして、大阪市浪速区に住む30代の中国籍の女を風営法違反(無届け、禁止地域営業)と出入国管理法違反の疑いで逮捕。女は出入国管理法違反罪で略式命令を受けた。