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竜人(りゅうじん)のブロマガ

自己破産の咎(とが)

2015/04/16 23:57 投稿

コメント:2

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今日は私の咎(とが)についてのお詫びと、その償いについて書きたいと思います。

とが 1【▼咎・▽科】
1. 人からとがめられるような行為。あやまち。「過失を犯した━は免れることができない」
2. 罰されるべきおこない。つみ。「窃盗の━で尋問を受ける」
3. 非難されるような点。欠点。きず。「呂律りよりつの物に適かなはざるは,人の━なり。器うつわものの失にあらず/徒然草219」

大辞林 第三版

■自己破産の概要
当時は多重債務で銀行などに合計約130万円の借金があり、この他に非免責債権(自己破産で免責にならない)税金や国民健康保険・年金など約20万円もありましたので、全部で約150万円の債務がありました。

銀行から借りたお金は2010年~2011年にかけて、無職の時期に生活費として使っていたのが始まりで、なんでもいいから働こうと短時間のアルバイトを始めましたが月収約8~9万円ほどで、返済が毎月約2万5千円強(その内利息は1万円強)となっており、この時点で銀行Aの毎月の返済日に銀行Bから借りたお金を回すなど、根本的な返済の目処が無いという状況が続いていました。そして借入限度額に達している状況で返済に回すお金も底をつき2011年に自己破産の申請をして、2012年に約130万円分の債務について裁判所から免責がおりた次第です。

■お詫び
自己破産をした当時、私は生主ハウス(なまぬしはうす)というインターネット生放送をする人達が住むシェアハウスに暮らしながら、自己破産の事を生放送で話したりしていました。借りたお金は返すものという社会通念上の道徳を守れなかったことを多くの人に表現したことで、リスナー(視聴者)に残念な気持ちや不快感を与えてたと思います。

当時を振り返り、深く反省致します。不甲斐無いことをして申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げます。


■償い
あれから約3年が経ち、その間私は自分はどうすべきか迷いながら生放送を徐々にやらなくなりました。放送を楽しんでもらいたいという本来の目的を、不甲斐無い自分のままでは果たせなくなっていることに気がついていったからです。

そして、これは免責の許可をするかを判断して頂くために裁判官と審尋(しんじん=面接)したときに言われたことですが、自己破産が借金を帳消しにしてしまうだけでは社会のためにはなりません。この制度があるのは、当人が債務整理をして生計を立て直し社会復帰することで、その後働いて社会に還元することができるようにする為です。

それからの私は不甲斐無い自分を変えたくて、まずは派遣社員として働きながら、自分の気持や考え方を整理するためにカウンセリングに通い続けるようになりました。派遣社員としては2年目、カウンセリングは1年半になろうとしていますが、次の目標は正社員として就職をすることです。

こうしている中で、自分がどう償っていけばいいのかを考えた結果、免責された債務について今から返済ができるのであれば返済し、返済を受け付けてもらえない場合は、当時の債務と同額のお金を社会福祉に繋がる慈善団体の活動に寄付をするという形で、社会に還元することにしました。時間がかかることかもしれませんが、誠意を持って成し遂げます。

償いの具体的な内容については関係各所に問い合わせた後、当ブロマガで追ってご報告したいと思います。



■経過報告



2015年6月30日更新

関係各所に問い合わせ、免責後の債務が返済できるかを確認したところ、結果として債務の遭った4つの内1つだけが任意返済に応じて頂けることになり、他は免責が決定していることから任意返済は不可との回答がありました。

1つ目、当時債務額843,564円、銀行系、任意返済不可。
すでに債権が保証会社に移っており、銀行の方では保証会社から補填されているため任意返済を受ける立場にないと回答がありました。そのため、保証会社への任意返済が可能か問い合わせる形となりましたが、そちらでも免責が決定している為に返済は不要ですとの回答があり、免責が決定した場合には、借入契約時の借入契約書兼保証委託契約書を返却しているとのことで実際に返却がなされました。


2つ目、当時債務額286,097円、銀行系、任意返済可。
初めに問い合わせたときに、免責後の任意返済について相談すると、銀行側からは免責後の請求自体は行わない旨の説明が十分にあった上で、私自身の意思で任意返済を希望する場合は対応可能ですと回答を頂きました。免責後の返済となるため、どのような返済方法を取るのかは相談して決める形となりました。結果、通常だと金利は14.5%なのですが、免責後は賃借関係がもうないため通常の金利を取る事自体が不自然となってしまうことや、銀行側も自己破産等の経緯や任意返済の意思を汲んでくれた事により、金利3%で返済計画を立てて頂けることになりました。とりあえず2016年1月から毎月1万円を返済していく試算表を作って送って頂けることになり到着を待っている段階です。

3つ目、当時債務額98,540円、クレジットカード系、任意返済不可。
初めに問い合わせたとき、担当の方曰く「大変珍しいのですが、お客様のように免責後に任意返済を希望する方はいらっしゃいます」と驚かれたような口調で言われました。こちらでも銀行系と同様に免責後の請求自体は行わない旨の説明が十分にあった上で、それでも任意返済を希望する場合は後日また問い合わせくださいと、何故か一度の電話では任意返済が可能か回答は頂けませんでした。そして後日もう一度問い合わせたところ、前回話した担当者の方はその後上司の方と相談して頂いていたようで「任意返済の意思はありがたいが、今回はお気持ちだけ受け取りましたので、返済は不要です」と回答がありました。
結果として任意返済は不可となりましたが、その理由が少し聞けました。どうやら免責後の任意返済については会社としてその手段(ルール)が確立していないため、仮に債権回収部門で任意返済を受けた後、新規申し込みをされた場合に履歴の扱いをどうすべきかが決まっていないとトラブルの元になりかねないため、任意返済は受けられないそうです。

4つ目、当時債務額12,500円、社会福祉系、任意返済不可。
生活が苦しかったとき社会福祉系の相談所にて生活資金を借りていたことがあり、債務残金が残りわずかでしたが完済に至らなかったところです。当時の担当者の方に連絡をとって、任意返済が可能か問い合わせましたが、免責が決定していることからこちらも返済不要との回答がありました。
また、担当の方は他の銀行系やクレジット系とは違い、直接顔を合わせて相談していた方なので「そういった任意返済のお気持ちで十分です。その分は今の生活の足しにしてください」と仰っていただき、「その後どうですか? 仕事の方は順調ですか?」など親身になって温かい言葉も掛けて頂き、近況など報告しながらお話をしました。

金利の分で多少増えますが、概ね上記の任意返済可能分を返済し、任意返済不可の分は慈善団体への寄付をすることを目標にしていきたいと思います。返済計画の試算表が届いたらまた報告すると共に寄付の方法などもそのときにご報告できればと思います。



2015年7月26日更新

任意返済可能分(返済)
返済計画試算表が届きました。毎月1万円を返済する場合の試算表となっていますが、今後の収入と支出の状況をみながら繰越返済ができるようであれば先方にも相談して早めに返済をしていきたいと思います。


任意返済不可分(寄付)
2016年からは任意返済可能分の支払いも生じるため同時に支払っても生活に支障がないように寄付の方は毎月千円から始めて、返済分と収支の状況をみながら調整していきたいと思います。寄付していくにあたりいくつか寄付先を検討した結果、以前寄付をしていたことのあるセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに決めました。

この記事を書き始めた当初に次の目標としていた正社員として就職することができました。仕事では勉強しなければならないことがたくさんあり、まだまだこれからがんばっていかなければなりませんが、裁判官の言葉にもあった社会復帰と社会への還元にまた一歩踏み出せたと思います。



■おわりに



この記事は自己破産をした当時のことを反省して書き始めましたが、私はそれまでの人生で自分には何かが欠けていました。それが何なのかも解らないため不安定な生活をしながら人生を歩んでいたのだと思います。そんな中でインターネット生放送に興味を持ち、生主ハウスというシェアハウスで暮らすようになり、次第に楽しさを感じながらたくさんの人に出会いました。私はそこで人生に欠けていた人間関係を学んだのだと思います。

生主ハウスでの生活当初にあったルールがこちらです。
生主ハウス、ルール基本10箇条(仮案)

1.社会人として最低限のマナーを守る!(犯罪はするな!)
2.異なる価値観の人を否定せず、むしろ歓迎する!
3.共同スペースはキレイに使う!
4.ルールに従い、当番作業(共有部分掃除/ゴミ捨て)は忘れずに行う!
5.問題が起きたり苦情は直接言わずに速やかに大家に。その後、会議で解決します。
6.衝突や話し合いを通じてお互いに学び、成長し、配信を面白くする!
7.シェア生活を通しての経験を配信や人生で活かす!
8.細かいルールは入居者同士の会議で決めます。ただし大家報告をし、大家がルールに対して安全等の理由で拒否権を発動する場合があります。
9.USTREAMの垂れ流し24時間配信に協力すること
10.各自の配信・配信内容については一切関知しません!
生主ハウスは2015年7月をもって閉鎖することになりましたが、数年間の生主ハウス生活を通じて得たものは今でも私の中で活きています。だから生主ハウスが終わるのではなく、生主ハウスがあったから始まったものがあり、それは今でも続いているのです。

当時リスナーとして観ていてくれた方にも、いつか不甲斐無いだけじゃない自分を観てもらえる日が来ることを信じて今日もがんばります。

コメント

まる
No.1 (2016/01/30 12:32)
育児休暇を取得される中でどのように任意返済や寄付をされていくのか気になります。
ブログの更新、期待しています。
竜人(りゅうじん) (著者)
No.2 (2016/01/31 22:14)
>>1
任意返済は2016年からもう始めており寄付は期限を定めず経済状況に応じて対応していく予定ですので長期的なものになると思います。当初よりこの記事に経済状況などを公開する意図はなく、ご期待いただいているところ恐れ入りますが、既に更新された内容でこの記事の更新は終了しております。
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