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葛飾・新小岩のバンド「オリンポス16闘神」、独自商法もハードコア /東京

みんなの経済新聞ネットワーク 10月29日(木)8時3分配信

 新小岩のハードコアミクスチャーバンド「オリンポス16闘神」(東京都葛飾区新小岩3)が10月27日、自身のフェイスブックアカウントで「少量生産にすることで定価1,400円のアルバムが6,980円になり、ここで手持ちの不良在庫をブチ込んだほうが印税より儲かることを知っているオリンポス16闘神」(原文まま)と発信した。(葛飾経済新聞)

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 同バンドは「日本一音楽にこだわらないバンド」「音楽敗北宣言」を公言し、「音楽に関わらない部分で真価を発揮する」とも発信している。

 今回の発信について、ギター兼代表理事のマモルさんは「市場原理とマーケティングを理解しているからできることで、ある意味『株』みたいなもの。バンドが行うM&Aのようなもの」と話す。方法は、同バンドのアルバムを小ロットで制作し、制作したアルバムは全て流通に出さず、一部を手元に置いておく。商品に希少価値が生まれ「プレミア価格商品」となるのを気長に待つというもの。実際に定価1,400円のアルバムが最高で14万円の値が付いたこともあるという。

 同バンドが過去に行ったというCDを売る手法に、ライブ当日の会場へCDを30枚用意し、バンドのMCが「物販で売っているCDのラスト5枚には、メンバーの陰毛が入っている。陰毛入りのCDが嫌だったら、今のうちに買っておけ」と叫ぶ。するとライブ会場の客が慌てて物販に走りだすというものも。同方法はとても販売効果があったという。実際に毎回、CD5枚へメンバーの陰毛を入れていたと、マモルさんは真剣に話す。

 マモルさんは、同バンドを最終的に株式法人にしたいと考え、任意団体として組織を固めているという。バンド活動はサークル活動に近く、企業タイアップなどを行う際に先方からの責任の所在が不明瞭。契約上の問題をクリアするために、任意団体として対等な契約を結べるような組織づくりをする事で、相手にも安心感を与えるという。

 「M&Aでバンドをでかくしていきたい。20〜30代で芽が出なかった若手を買収し、音楽に関わる何かをすることでどんな事例が生まれるのか? もしかしたら、われわれ自身がバンドを売却するかもしれない」とし、「法人格としてバンド活動でできなかったことを、新しいバンドの形をして見せて生きたい」と自慢の髭をなでる。

 同バンドのCDはライブ会場では定価で販売している。まれに「純粋に応援して下さる方にプレゼントすることも」。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:10月29日(木)8時3分

みんなの経済新聞ネットワーク

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