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維新の党 除籍処分の議員らが解党を決議
10月24日 19時31分

維新の党 除籍処分の議員らが解党を決議
大阪市の橋下市長が結成する新党への対応を巡って、維新の党から除籍処分を受けた国会議員らが、今の執行部を認めない立場から、大阪で独自に臨時の党大会を開き、維新の党の解党を決議しました。これに対し、執行部側は「党大会は無効だ」として解党には応じない方針で、今後も激しい対立が続く見通しです。
維新の党では、大阪市の橋下市長が近く結成する新党への対応を巡り、執行部側が先週、新党に参加する、片山参議院議員会長ら12人の国会議員と、地域政党「大阪維新の会」に所属している地方議員の、合わせて165人を除籍処分とすることを決め、事実上、分裂しました。
これに対し、新党側の国会議員は、「松野代表の任期は辞任した江田前代表の任期だった先月30日までであり、処分は無効だ」と強く反発し、維新の党の規約に基づいて、臨時の党大会の開催を要求できる党内の署名を集めたとして、24日夕方から大阪で独自に臨時の党大会を開きました。
大会には、維新の党から除籍処分を受けた12人の国会議員に加え、近く離党して新党に参加する意向を23日表明した、下地幹郎元郵政民営化担当大臣らも出席し、今の執行部は認められないという立場から、党の代表として馬場伸幸衆議院議員を選出しました。
馬場氏は「一度の事情聴取もなく除籍されるところに行きつき、それぞれの道を進んでいく選択しか残らない状況になった。一度、原点に戻って同じ志を持った人たちを結集して、次の時代に挑戦することが使命だ」と述べ、維新の党を解党して、新党を結成する考えを示しました。
そして、大会は全会一致で維新の党の解党を決議しました。新党側は近く、維新の党の解散届を総務大臣宛てに提出したうえで、今月31日に、新党「おおさか維新の会」の結党大会を開きたいとしています。
これに対し、維新の党の松野代表は、NHKの取材に対し、「党大会は党の規約に基づいて行われていないので、正式な大会ではなく、解党も含めて、すべてが無効だ。今の執行部に問題はなく、除籍処分も変わらない。大会に出席した所属議員については、後日、本人から事情を聞いて、どういう形の処分にするかを決める」と述べ、解党には応じない方針を示しました。
一方、総務省は今後、新党側から維新の党の解散届が提出された場合、受理するかどうかは法令にしたがって判断するとしており、書類の書式が整っているかなどを審査するとともに、必要があれば事実関係などについて、党の関係者らから直接、確認することにしています。

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