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 3月末に東京都板橋区にある板橋区立「ホタル生態環境館」が閉館する。1989年から累代飼育しているホタルが生息しており、毎年2万匹が成虫になるとされてきたが、今年1月に板橋区は、「累代飼育はされておらず、外部から成虫を持ち込んでいた」とする報告書を公表した。

 真実を知るのは、昨年3月に区から懲戒免職処分を受けた、施設の元館長A氏だ。A氏は区の職員ながら、「ホタル飼育の第一人者」として、たびたびテレビや新聞で取り上げられていた。そのA氏が取材に応じた。

 本当に累代飼育していたのか、まずは単刀直入に聞いてみた。

「自分は利権政治の犠牲者だ」

「私は間違いなく、24代にわたって毎年ホタルを世代交代させてきた。そのルーツは、私の母の故郷である福島県大熊町などのホタルだ。大熊町は福島第1原子力発電所のある町で、東日本大震災での事故以降、立ち入り禁止になっている。大熊町の被災者は、板橋区のホタルを『希望の光』と思ってくれていた。それがホタル生態環境館の跡地利用に絡む、利権政治によって、失われてしまった」

ホタルは累代飼育されていたのか、それとも外部から持ち込まれたのか。※写真はイメージです(写真:時事通信フォト)

 一体、どのような利権が絡んでいたというのか。

「ホタル生態環境館を取り壊し、跡地に介護老人ホームの建設を目論む会社が板橋区内にある。その会社社長が、区議会議員Kのスポンサーで、そのK議員の手下にM議員がいる。そしてM議員が所属する政党の系列の病院が、介護老人ホームを運営したがっている。跡地に絡む利権を獲得したいK議員とM議員が、私を悪者に仕立て上げて、ホタル生態環境館を廃止に追い込もうと、動いた」

 にわかには信じがたい説明は、さらに続く。

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