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福島第一原発の地下水 14日から浄化し放出へ
9月9日 19時45分

福島第一原子力発電所で、建屋の周辺などからくみ上げた地下水を浄化して海に放出する、新たな汚染水対策について、東京電力は今月14日から放出を始めることを決めました。
福島第一原発では、地下水が建屋に流れ込んで、毎日300トンの汚染水が新たに発生していることから、これを抑えるため、建屋の周辺に掘った「サブドレン」と呼ばれる井戸などから地下水をくみ上げ、浄化して海に放出する計画です。
東京電力は、実施に向けて地元の関係者との調整や設備の点検を進めた結果、今月14日の午前中に地下水の放出を始めることを決めました。
放出を始めるのは、去年8月以降に試験的にくみ上げた処理後の地下水およそ4000トンで、その後も地下水のくみ上げと浄化、放出を断続的に続けることにしています。
一方、福島第一原発では、地下水が海に直接流れ出すのを防ぐため、護岸沿いに「遮水壁」と呼ばれる鉄の壁を打ち込む作業が進められています。この工事は、地下水を放出するめどが立つまで中断されていましたが、10日から再開し、1か月余りかけて護岸を完全に鉄の壁で囲う予定です。
東京電力は、一連の対策で、新たに発生する汚染水の量を半分程度に減らせるほか、海の汚染も抑えられるとしていて、汚染水を巡る状況は大きく前進することになりますが、地元からは、万が一トラブルが起きた際の影響などを心配する声も上がっています。

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