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戦没慰霊碑、放置広がる…734基「管理不良」

読売新聞 8月26日(水)17時37分配信

 太平洋戦争などの戦没者追悼のため、各地に建立された1万3000基を超える民間の慰霊碑のうち、少なくとも734基が倒壊するなど「管理不良」の状態であることが、厚生労働省の全国調査でわかった。

 管理状況が「不明」の慰霊碑も5386基あり、厚労省は詳しい調査を行い、来年度から移設も含めた対策に乗り出す。

 民間慰霊碑の多くは、終戦後に戦友会や遺族会が建立した。内部に遺骨が納められているものもあるが、会員の高齢化に伴って維持・管理は難しくなっている。

 厚労省は昨年度、都道府県を通じて各地の慰霊碑の管理状況を調査。その結果、記録上は全国に1万3174基あることが判明したものの、清掃活動や慰霊祭が行われるなど、管理状況が「良好」なのは7054基(53%)にとどまった。

最終更新:8月26日(水)17時37分

読売新聞

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