安倍談話:世宗研究所「コリア・パッシングは今後も持続」

 日本の安倍晋三首相が発表した「戦後70年談話(安倍談話)」には、コリア・パッシング(韓国を素通り)の意識が表われているとして、留意するようにという指摘が出ている。

 世宗研究所のイ・ミョンウ研究員は18日「安倍談話の評価と今後の韓日関係」という文章を通じ「わが国が安倍談話について注目し、注意すべき部分は、バンドン会議(アジア・アフリカ会議、今年4月)や米国議会での演説で表われた、コリア・パッシングの意識が依然としてあるというころだ。このような意識は今後も持ち続ける可能性が高い」と主張した。

 イ研究員はその上で、韓国政府に対し「米国や中国だけ相手にしていれば、韓国は自然と付いてくるだろうという日本の誤った認識や高慢さを改めさせ、北東アジアや世界の安定に貢献するパートナーシップを韓国と共に形成するよう導いていくべきだ」とアドバイスした。

 イ研究員はまた「(このような取り組みは)決して容易ではなく、明瞭でもなく、気が乗らないものだが、歴史と安全保障、歴史と経済などを分離する冷徹さと忍耐が求められる」と付け加えた。

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