特集 東京都知事選2014

 東京都知事選の投開票が行われた2月9日、自民・公明が支援した舛添要一氏の当確が報じられるなか、元航空幕僚長の田母神俊雄氏が午後8時半過ぎに選挙事務所を訪れ、会見を行った。

 事務所には、田母神氏を支援した日本維新の会の中山成彬衆院議員をはじめ、評論家の三橋貴明氏など多くの支援者が集まり、田母神氏の労をねぎらった。一方、日本維新の会共同代表の石原慎太郎衆院議員は、体調不良を理由に姿を見せなかった。

 田母神氏は今回の選挙戦について、「ネットを通じ、若者への支持は広がったと思う」と総括。テレビやインターネット上で行われた公開討論会については、「私が勝っていた。政策はある程度伝えられたのでは」と振り返った。当選が决まった舛添氏に対しては、「とにかくオリンピックを成功させてほしい」とエールを送った。

  • 日時 2014年2月9日(日)20:00~
  • 場所 田母神としお事務所(東京都新宿区)

百田尚樹氏を擁護「『ごめんね』ですむ話」

 IWJは、2月3日に新宿駅西口で行われた田母神氏の街頭演説で、応援演説を行った作家でNHK経営委員の百田尚樹氏が、他の候補者を「人間のクズみたいな奴だ」呼んだことに対する田母神氏の受け止めを質問。

 田母神氏は、「選挙なんだから、そういうこともある。ちょっとぐらい言い過ぎても、『ああ、ごめんね』ですむ話ではないか。それをことさら問題視するのは、相手の自由な発言を封じようという、左翼特有のやり方だ」と語り、百田氏を擁護した。百田氏については、民主党が国会への招致を要求するなど、波紋が広がっていた。

 この日、田母神氏の事務所内では、インターネット番組「日本文化・チャンネル桜」が特別ブースを開設、特別番組を生放送した。会見後、田母神氏は同番組に出演し、「支持政党なし、支援団体なしという中で、ネットの皆さんのおかげで一定の票をとることができた」と、ネット上の支援者に向けて挨拶した。

 田母神氏の最終得票数は61万865票で第4位。1位の舛添氏には150万票余りの差をつけられる結果となった。(IWJ・平山茂樹)

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