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【安保法案衆院通過】朝鮮半島有事、武装集団による離島への不法上陸…切れ目をふさぐ法整備

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【安保法案衆院通過】
朝鮮半島有事、武装集団による離島への不法上陸…切れ目をふさぐ法整備

安全保障関連法案の採決を前に、衆院本会議場を退出する民主党の議員ら=16日午後

 現在の日本の防衛法制はいくつもの「切れ目」が存在し、自衛隊が対処できない場合があるという大きな欠陥がある。集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案は、この「切れ目」をふさぎ、自衛隊の活動に機動性を持たせることが眼目にある。安保関連法案が成立すれば、何ができるようになるのか。

 ■自衛権の発動

 日本に対する侵攻、つまり「有事」が起きた際、当然、自衛隊が防衛出動する。ただ現行法制では、日本が直接の武力攻撃を受ける「武力攻撃事態」での個別的自衛権の行使しか認められていない。

 仮に朝鮮半島有事が勃発し、戦地から脱出する邦人を輸送する米艦や、日本周辺で弾道ミサイルの警戒に当たる米艦が攻撃された場合、自衛隊はどうするか。自衛隊は武力行使によって米艦を防護することができない。集団的自衛権の行使に該当するからだ。

 集団的自衛権は国連憲章でも認められている権利だが、日本の歴代政権は、その行使は憲法9条で許容される「必要最小限度」の実力行使を超えると解釈し、禁じてきた。安倍晋三政権はそれを見直したのだ。

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