中国が「第2の経済大国」となった一方で、一人あたりのGDPが日本の10分の1でしかないという側面もある。国際的な基準で見れば、中国は依然として発展途上国なのだ。
日本は過去40年間、世界第2の経済大国として君臨してきた。初めの20年間は高度経済成長がもたらした成功という栄光を享受し、後の20年間は、不適切な政策がもたらした不景気の苦しみを味わった。この間、日本は経済成長がもたらした環境汚染、貧富の拡大、通貨の上昇、貿易摩擦、資産バブルなどの問題にも直面してきた。これらの対応における成功と失敗の経験は、中国などの新興国にとって間違いなく重要な手本となるだろう。
中日が「逆転」した後どうするかも、双方が今後直面しなければならない課題だ。日本は、日中逆転の背景は「中日のウィンウィン」という経済構造があることを認識するべきだ。 |