(cache) 中国 世界第二の経済体に

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◆編集者付記

 中国は、世界経済大国への道をまた一歩進んだ。日本内閣府がこのほど発表したデータによると、昨年の日本の名目GDPはドル換算で54742億ドルとなり、中国を4044億ドル下回った。これにより、中国は正式に日本を超えて世界第二の経済体になったことになる。

 中国は新興国・発展途上国である一方で世界第二位となった。このことは、中国の二重の身分を反映している。一人あたりの指標で見れば、中国は貧困国家だが、経済総量で見れば、豊かな国だ。

 しかし、経済総量が日本を超えても全ての問題を説明できるわけではない。大切なのは経済成長の恩恵を国民に分け与え、人々の生活水準を高めることだ...

中国の声

 

中国は世界最大の発展途上国としての責任を担う

 中国が日本を抜いて世界2位になった」という情報に対し、次のように述べた。「中国の経済規模は拡大し続けているが、中国の発展方式がなお粗放的なものであり、まだ多くの経済構造を合理化させる必要があることを私たちは冷静に考えなければならない...

GDPが日本抜いても中国はなお発展途上国 商務部

 われわれは国内総生産(GDP)のデータに注目するだけでなく、一人当たり平均のデータにより注目しなくてはならない。日本がGDPデータを発表したが、GDPデータというのは一面的なものであり、国の経済力の一端を反映するに過ぎないと考える...

ネット利用者の9割「中国は世界2位ではない」

 ネットには、中国のGDPが日本を超えることに特別な意味はない、といった書き込みが次々になされた。ネット利用者の多くは、国民の生活水準の向上こそが最も重要だという。たとえばある人は「GDP総量が2位になるだけ。国民の幸福感指数が世界2位になってから喜べばいい...

まとめ

 

 中国が「第2の経済大国」となった一方で、一人あたりのGDPが日本の10分の1でしかないという側面もある。国際的な基準で見れば、中国は依然として発展途上国なのだ。

 

 日本は過去40年間、世界第2の経済大国として君臨してきた。初めの20年間は高度経済成長がもたらした成功という栄光を享受し、後の20年間は、不適切な政策がもたらした不景気の苦しみを味わった。この間、日本は経済成長がもたらした環境汚染、貧富の拡大、通貨の上昇、貿易摩擦、資産バブルなどの問題にも直面してきた。これらの対応における成功と失敗の経験は、中国などの新興国にとって間違いなく重要な手本となるだろう。


 中日が「逆転」した後どうするかも、双方が今後直面しなければならない課題だ。日本は、日中逆転の背景は「中日のウィンウィン」という経済構造があることを認識するべきだ。


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