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自衛隊の国際貢献

1992年に制定された「PKO協力法」。この法律によって、自衛隊は、国連の平和維持活動・PKOに参加できるようになりました。

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学習のねらい

自衛隊の国際貢献について知る。

詳しい内容

1989年アメリカとソ連の首脳が地中海のマルタで会談し、冷戦が終結しました。米ソ対立の枠組みが崩れると、新たな紛争が始まりました。その多くは、民族や宗教の違い、貧困などによる地域紛争です。イラクのクウェート侵攻を機に1991年、湾岸戦争が勃発しました。アメリカなどの多国籍軍が、戦力を派遣したのに対し日本は資金援助にとどめました。お金だけ出して人を派遣しない援助に対し国際社会の不満が高まりました。そのため、国内でも国際貢献の在り方についての議論が高まります。1992年、PKO協力法が制定されました。法律によって、自衛隊も戦闘に加わらないことを条件に、国連の平和維持活動・PKOに参加できるようになったのです。2003年のイラク戦争では、自衛隊が初めて、戦闘状態にあるイラクに出動し、学校や道路の補修、給水や医療活動にあたりました。日本が、いかにして世界平和に貢献するか、それが課題です。