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【中高生のための国民の憲法講座 第97講】憲法を「家」として眺めると 西修先生

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【中高生のための国民の憲法講座 第97講】
憲法を「家」として眺めると 西修先生

 前文は、米国独立宣言(1776年)、米国憲法(1787年)、大西洋憲章(1941年)などのコピペ(切り張り)になっています。コピペはいけません。日本国の歴史を適正に捉え、「日本らしさ」が盛り込まれなければなりません。はたして、「憲法の顔」というべき前文は、その名にふさわしい内容になっているでしょうか。

 「日本国憲法の家」は、個人、家族、地域社会(コミュニティー)、地方自治体、および国家という5つの層から組み立てられています。これらが相互に作用し、協同しながらよき「家」の建設に努めていくことが求められます。

 「個人」は、みずからの尊厳を維持する権利を有するとともに、他人の権利を尊重し、家族や共同社会のなかで調和をはかるよう努めなければなりません。私たちは、乳児、幼児、少年、青年、そして大人へと成長していきます。その成長過程で人格が形成されます。

 その人格形成の場が「家族」です。家族は、社会の自然的、基礎的単位といえます。家族は、構成員相互の愛情と信頼という絆で結ばれ、温かみのある雰囲気に包まれることが期待されます。

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