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【中高生のための国民の憲法講座 第95講】憲法で国家の姿が思い浮かぶか 長尾一紘先生

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【中高生のための国民の憲法講座 第95講】
憲法で国家の姿が思い浮かぶか 長尾一紘先生

 

 日本国憲法の前文を読んだことは? 次のように始まる。

 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。…

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。…」

 前文をめぐっては、日本の伝統文化をふまえ「国柄」「国のかたち」を示すことに欠け、平和を守るのに他人まかせであることなどが批判されてきた。

【プロフィル】長尾一紘

 ながお・かずひろ 中央大学法学部卒。東京大学大学院修士課程。中央大学教授を経て、現在、名誉教授。著書に『日本国憲法・第4版』『基本権解釈と利益衡量の法理』など。近著として『外国人の選挙権 ドイツの経験・日本の課題』。72歳。

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