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【党首討論詳録(4)=完】共産・志位氏「後方支援は兵站と一緒だ」 首相「だから安全な場所に行く」

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【党首討論詳録(4)=完】
共産・志位氏「後方支援は兵站と一緒だ」 首相「だから安全な場所に行く」

党首討論で質問する共産党の志位委員長

志位氏「兵站は安全な場所を選んで行うとおっしゃいましたけどね、兵站は軍事攻撃の格好の標的となる。そして自衛隊が兵站をやっている場所が戦場になるんですよ。私が聞いた質問にお答えになっていない。世界で通じない議論だと、一体化議論というのはと。お認めください。いかがですか」

首相「つまり、この一体化論というのはですね、従来答弁している通り、憲法との関係において一体化論をわれわれは取っているということは申し上げている通りでありまして、これが国際法上、一体化論が通るということは一回もないわけでございます。その中において、このいわば後方支援を実施をするかということについて、これは必ず戦闘に巻き込まれるということではない、必ず戦争に巻き込まれるという議論がございましたが、むしろこうした物資を届ける場所、大切な物資を届ける場所であるから、安全な場所で相手方に渡す。これが今や常識ではないか。このように申し上げたわけであります」

志位氏「国際法上は概念そのものがないということについて、首相は否定できませんでした。これは世界で通用しない議論なんです。首相の諮問機会である安保法制懇の理事の一人の憲法学者である西修氏は、武力行使との一体化論について、不明確性、非現実性、非論理性、無責任性という5点において問題があると批判し、先の外務省の答弁を引用して、政府自身が国際法上説明できていないと告白していると指摘しております」

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