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沖縄知事“移設中止” 米大使“唯一の解決策”
6月19日 12時25分

沖縄知事“移設中止”  米大使“唯一の解決策”
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沖縄県の翁長知事は、19日、アメリカのケネディ駐日大使と初めて会談し、アメリカ軍普天間基地の移設計画について、選挙で反対の民意は示されているとして中止を求めました。一方、アメリカ大使館によりますと、ケネディ大使は、現行の移設計画が唯一の解決策だという考えを示したということです。
沖縄県の翁長知事は、19日午前、東京のアメリカ大使館で、ケネディ駐日大使と初めて会談しました。会談は非公開で40分ほど行われ、この中で、翁長知事は、沖縄にアメリカ軍基地が置かれた歴史的な経緯を説明したうえで、「去年行われた名護市長選挙や県知事選挙などからすると、『辺野古に基地は造らせない』という沖縄県の民意は示されており、ご理解いただきたい」と述べ、計画を中止するよう求めたということです。
一方、アメリカ大使館によりますと、ケネディ大使は移設計画は普天間基地の継続的な利用を避けることにつながり、運用面、政治面、財政面および戦略的な懸念に対する唯一の解決策だという考えを示したということです。また、ケネディ大使は、沖縄戦から70年となる今月23日の「慰霊の日」に沖縄県が主催する戦没者追悼式に、ことしも出席する意向を示したということです。
会談のあと、翁長知事は記者団に対し、「一緒に物事を進めていきたいという姿勢は感じたが、用意されたメモを読んでいるような感じで、移設計画を進めるアメリカ政府と同じ印象を受けた」と述べました。

米大使館「現行の移設計画は唯一の解決策」

ケネディ大使と翁長知事が会談したことを受けて、アメリカ大使館は声明を発表し、「ケネディ大使は東アジアの平和と安定の要である日米同盟に必要不可欠な貢献をしている沖縄に心から謝意を伝えた」としています。
そのうえで、アメリカ軍普天間基地を名護市辺野古沖に移設する計画について「日米両政府は、移設計画に確固たる責任を共有している。普天間基地の継続使用を避けることにつながり、唯一の解決策であると改めて表明した」としています。

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