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【北朝鮮拉致】
北海道・帯広の蘇武さん、可能性排除できない不明者に 特定失踪者問題調査会
拉致問題を調べている「特定失踪者問題調査会」は11日、北海道帯広市で昭和42年1月に消息を絶った家事手伝い、蘇武●子(そぶ・てつこ)さん(72)=失踪当時(24)に関し、拉致の可能性を排除できない行方不明者として新たに氏名などを公表した。
調査会によると、蘇武さんは42年1月9日午後6時ごろから午後9時ごろにかけ、行方不明になった。当時、蘇武さんは帯広市内にある兄の勤務先の寮で、兄と妹と生活。保険証や預金通帳は残され、荷物をまとめたり、部屋が荒らされたりした形跡もなかった。
さらに、失踪当日に妹の職場に電話し、お金の保管場所を聞いたが、そのお金は室内から見つかっていることから、調査会は自ら行方をくらます事情はないとみている。蘇武さんは当時、仕事をしておらず、帯広市内の編み物教室に通っていたという。
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