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サイバー犯罪温床「中華プロキシ」一掃へ 当局本腰も課題多く…

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サイバー犯罪温床「中華プロキシ」一掃へ 当局本腰も課題多く…

サーバー悪用容疑の一斉捜索で台東区の関係先を捜索し、大量のパソコンを押収しトラックに積む捜査員=19日午後、東京都台東区(宮崎裕士撮影)

■通信の遮断必要

 警察当局は、今回の一斉摘発でサイバー犯罪の低減を見込むが、「効果は一時的」との見方が大勢だ。サーバー事業はコンピューターとネット回線さえあれば可能で、「法整備などの対策を取らなければ、復活するのは必至」(捜査関係者)だからだ。

 今年3月に警視庁が国内の大手プロバイダー10社に悪質なプロキシサーバー業者と契約しないよう求めるなど排除に向けた取り組みは始まっている。だが、ネットに接続する通信回線を提供するNTTなどについては、犯罪利用などの禁止条項が契約になく、悪質業者でも接続環境が維持されたままという。捜査幹部は「今後は悪質業者の通信回線を遮断するなどの措置が必要」としている。

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