実は妻子がいるということがわかった。
別れようと私から言って、自分自身は彼のこと、忘れようと努力はしてみた。
けれど忘れられないし結局別れられなくて、交際が続く中で子供ができ、
子供が生まれたその後も彼は私の部屋にやってきて
週に1夜だけの3人家族をしていた。
彼にとっては週に一回のことで、楽しい癒される安らげる行事だったと思う。
もちろん、私は満足していたわけではない。
私はいつも寂しかった。一緒にいてもいなくても。
嫌いになりたい、そして別れたいといつも思っていた。
子供がまだ小さいから、寝てしまえばまた男女になる。
そんなことが1年続いて、それが普通になってくると、
別れなくては、という気持ちがなくなってくる。
別れ話を切り出すと、彼が怒り出して面倒だし、本来の気持ちだけで言えば
彼のことが好きだし、波風立てないでおこう、このままでも幸せだ
と、私は自分にいい聞かせるようになった。
子供ができたときと同じようにその後もずっと性交渉があるわけだから、
またいつ2人目の子供ができてもおかしくないわけで、
私の頭によぎるのは、
「2人目がもしできたら、息子に兄弟ができていいな」という考えや
「もし2人目ができたら、この人、どうするだろう?」と
いう思いだった。
「どうするだろう?」のすぐあとには
「きっと妻子とは別れて、私と子供たちの父親になってくれるだろう」
と思った。
だから謀った、というわけでは決してなく、
彼がしたいときにしていただけだったけど、2人目の子を妊娠した。
そのあと、すごく悲しいことがあった。
続きはまた次の機会に書こうと思う。