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元近鉄エース井本氏が死去、64歳すい臓がん

スポーツ報知 1月24日(土)7時4分配信

 1979、80年の近鉄のパ・リーグ連覇に貢献した右腕投手、井本隆(いもと・たかし)さんが、21日午後11時18分、すい臓がんのため千葉県松戸市の病院で死去していたことが分かった。64歳だった。葬儀・告別式は24日に近親者だけで営む。

 高知・伊野商から社会人野球の鐘淵化学を経て、73年にドラフト3位で近鉄入団。プロ入り時、「心臓の強さだけが取りえ」と語ったように、打者の内角に投げ込む強気なピッチングが売りだった。

 2年連続で15勝を挙げた79、80年には、左の鈴木啓示と共に左右のエースとしてチームの2連覇に貢献。中でも79年は球団史上初出場となった日本シリーズの記念すべき初戦に起用されて2失点で完投勝利。第6戦にも白星を挙げ、敢闘賞を受賞した。また、オールスターにも2度、出場した。

 83年に鈴木康二朗、柳原隆弘との交換トレードでヤクルトに移籍。晩年はスライダーなど変化球を低めに集め、ゴロを打たせるのが持ち味だった。84年のシーズンを最後に現役を引退した。

 甘いマスクでタレントの横山エミーとの熱愛が発覚し、スポーツ紙の芸能面をにぎわせたこともあった。現役引退後は千葉で少年野球の指導に携わっていた。

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最終更新:1月24日(土)10時25分

スポーツ報知

 

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