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B型肝炎ワクチン、平成28年度にも定期接種化へ

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B型肝炎ワクチン、平成28年度にも定期接種化へ

 慢性化すると肝硬変や肝がんの原因になるとされるB型肝炎について、厚生労働省の専門家部会は9日、すべての0歳児に計3回、予防接種を行うべきだとする方針で一致した。上部部会で了承されれば、平成28年度にも定期接種化の可能性がある。

 専門家部会は、ワクチンの接種対象となる時期を生後2カ月、3カ月、7~8カ月の計3回と規定。家族に感染者がいるなど感染リスクが高い場合、出生直後の接種も可能とする。

 B型肝炎は血液や体液を通じてウイルスに触れることで感染するため、母親が感染している場合は、新生児に早期の予防接種が行われてきた。

 一方、汗や唾液、涙に含まれるウイルスから感染したとみられる例も報告され、家庭内や集団生活で感染するリスクがあるほか、近年は慢性化しやすい欧米型のB型肝炎ウイルスが増えており、すべての新生児への予防接種の必要性が指摘されていた。

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