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<不正アクセス>中国向け中継サーバー、ライン乗っ取りにも

毎日新聞 12月11日(木)21時47分配信

 中国の利用者向けの中継サーバーがインターネットの不正接続に悪用された事件で、警視庁サイバー犯罪対策課が先月摘発した東京都内の業者2社のサーバーが、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のアカウントの乗っ取り事案に使われたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。中継サーバーを経由すると発信元を隠せるため、同課は両社のサーバーがネットバンキングの不正送金など多数のサイバー犯罪に悪用されたとみている。

 業者は豊島区の「サンテクノ」と台東区の「大光(だいこう)」。大光を経営する中国人の男(30)ら6人が10日、別容疑で再逮捕され、その捜査の過程でラインの乗っ取りに使われたことが判明した。

 同課によると、乗っ取りは6月ごろから相次ぎ、10月までに約370件(被害総額約2800万円)が確認された。ラインのIDなどが利用者に無断で使われ、その知人らに「コンビニで電子マネーを買ってほしい」などとメッセージが送られていた。電子マネーを管理するネット上の「ウォレット」(財布)の接続履歴に2社のサーバーが発信元として残っていたことから発覚した。【林奈緒美】

最終更新:12月11日(木)23時37分

毎日新聞

 

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