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老舗串カツ「松葉」、ぶらり横丁…さらば「庶民の味」「青春の味」 大阪駅前地下道の飲食店街、拡幅工事で立ち退き迫る
終戦直後から開業
大阪市によると、駅前地下道の完成は昭和17年。終戦直後の混乱期は闇市が占拠し、路上生活者の寝床になっていた。市は闇市の解消と衛生面の改善を図るため、飲食業者に「道路占用許可」というお墨付きを与え、開業を許した。
メーン通路の長さは約220メートル。東側に松葉や古書店、チケットショップが入り、西側には立ち食いうどん店や居酒屋が密集する「ぶらり横丁」がある。
かつては中央部分に全国各地の特産品販売店が並び、現地に行かなくても土産物が買えるため「アリバイ横丁」と呼ばれたが、こちらは3月までにすべて閉店した。
地下道の拡幅工事は、南側に隣接する阪神百貨店の建て替えに伴い実施する。現状で最大8メートルの幅員を一律15メートルまで広げ、平成34年春までに完成させる。着工時期はまだ決まっていないが、市は10月以降の占用許可打ち切りを決めた。この結果、20店舗が立ち退きを迫られることになった。
店主ら反発も
ただ、市側から店主らに正式な通知があったのは今年1月。退去までの猶予期間が短すぎると不満の声も出ている。
担当する市路政課は昨年3月の時点で「お知らせ」を出し、「占用許可の更新が難しいと伝えた」と説明。店主らの反発にも「納得してもらうしかない」と応じる気配はない。
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