極端な思想

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    JUGEMテーマ:人生論
     
    原発事故を受けて、市民活動を始めました。

    3年が経ちます。

    長い長い3年です。

    そんな中で感じる事があります。

    人とはなんと弱い生き物なのだろうと言う事です。

    事故当初は真実が全く見えない、不安だけがMAXの頃でした。

    みんなみんなとても不安でした。

    チェルノブイリでの事故後の経過を見てこられた専門家たちの話は、まずは『大丈夫』だと言う事でした。

    現在から振り返れば、確かに、絶望を与えないようにするためにはそういったことを発言する人も必要だったのかも知れないと思います。

    この様な事を書くと市民団体から『エートスだ』とか軽々しく言われてしまいます。

    自分としても、あまり感心しない発言かも知れないとは思いつつも、正直に言えばやはり不安の払拭は必要であったと思います。

    悲観して自ら命を絶ってしまった方が現にいらっしゃるのです。

    市民団体は極度に危険を呼び掛けて、放射能の危険を煽りました。

    私も例外なく煽りまくりました。

    『大丈夫だ』という言葉にとても無責任な怒りを感じていたからです。

    自分たちの主張を通すために、大げさに騒いだものでした。

    どちらも真実とは異なったことを言っていました。

    ただ振り返ると、あの当時は、どうしても避難できない多くの人々のためには心のケアは必要であったのだとは思うのです。

    しかし、注意を呼びかけつつ、あるいは、可能であれば避難がベストであることを伝えつつ行うべきであったと思います。

    とても難しい作業ではありますが、デリカシーを持って全力で最善の注意勧告をなすべきだったと思います。

    あの頃の山下先生のオフレコの言葉を思い出します。

    要するに、数百万人を移動させることは不可能であったし、確率的影響によって健康被害が生じるなら、秤にかければそうなるのだなと思われます。

    精神的に追い詰められ自殺者を増やせば、放射能による直接的な健康被害にプラスして被害者が出るという事です。

    なるほど、今ならその理屈は当時より理解できます。

    ですが『大丈夫』は容認できません。

    もっと表現の工夫は必要であったと思います。

    本日の題名である『極端な思想』はここからです。

    安心安全を偽られた根拠をもとに広められることに対し我々は活動してきたのだと思います。

    そして自分たちの主張を人々に理解させるため放射能による人体への影響を、かなり大げさに伝えていたのではないかとも思えます。

    低線量被曝による健康への影響は解明されていないから大事を取りましょうと言うのが、現在自分としての落ち着いている見解です。

    これならどの専門家の方でも同意いただけるでしょう。

    鼻血問題でも『風評だ!事故を煽っている!』と言われますが、いくつかの小学校の保健便りとか保健室からの報告では、やはり当時は鼻血を出す生徒が顕著に増えています。

    まるっきりデマではありません。

    TVでも鼻血は取り上げられていました。

    時間がたったからといって、無かったことには出来ません。

    静かに事実に基づいて検証すべきです。

    このような報告があったなら行政も政府も『風評だ!』とか『考えられない』とか答えにならない見解を表明するのではなく、キチンと正面から受け止めてほしいものです。

    森まさこ議員、、、残念ですね。

    みんな自分たちの思惑や立場があるのでしょうが、偏った思想で話を展開するのをみんなでやめるべきだと思っています。

    そのうえで、心について語るべきではないでしょうか。

    要するに心を理解しあいたいのに、なかなか難しい作業であるがゆえに屁理屈のぶつけ合いが生じるのだと思います。

    放射能に限らず、食の安全に関しても同様です。

    様々な活動にも言える事ではないでしょうか。

    そして常に尊敬されるべき人々はそういったことが出来ている冷静な人のように感じます。

    日々精進。

    自分自身にもよく言い聞かせやってゆきたいと思います。

    フラットに、真っ直ぐに。

    真実と共に。








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