ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は13日、家庭用ゲーム機「プレイステーション4」(PS4)の世界での販売台数が1千万台を超えたと発表した。10日時点の集計。昨年11月の発売以来、約9カ月で大台に乗せた。過去のプレステより3カ月以上早い。

 ゲームで遊ぶ様子をフェイスブックやツイッターに簡単に投稿できることがうけた、とSCEはみる。ソフトメーカーがゲームをつくりやすい仕様にしたこともヒットにつながったようだ。

 ゲーム機を含むソニーの電機部門全体は不振が続き、収益改善に取り組んでいる。SCEのPS4は「売り上げ規模を徹底的に追求しなければいけない事業」(ソニーの平井一夫社長)の一つ。今秋には、離れた場所にいる、同じゲームソフトを持っていない友達とも、ネットを通じて一緒に遊べる機能を追加する方針だ。

 ただ、ゲーム情報誌「ファミ通」の調べでは、日本国内のPS4の販売台数は8月3日時点で約64万4千台と伸び悩む。スマートフォンのゲームが増えたことに加え、日本人に人気のソフトがまだ少ないことが背景にあるとされる。SCEは、今後発売されるスクウェア・エニックスの人気シリーズ「ファイナルファンタジー15」などに期待をかけている。(伊沢友之)