高松市選管の投票不正操作:前事務局長、隠蔽指示か 職員「断れなかった」

毎日新聞 2014年07月17日 大阪夕刊

 2013年7月の参院選を巡る高松市選管の投票不正事件で、8月以降に有効票が入った箱を開封し、票の移し替えをするなどしたとして封印破棄罪で在宅起訴された市選管職員の1人が、「前市選管事務局長の山地利文被告(59)=公職選挙法違反(投票増減)罪と封印破棄罪で起訴=に指示されて隠蔽(いんぺい)工作に加わった。上司なので断れなかった」と話していることが17日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、この職員は、開票日に山地被告らがしたとされる白票の水増しや、衛藤晟一(せいいち)首相補佐官票の未集計分の隠蔽を知った上で加わっていたという。高松地検特別刑事部は山地被告の役割などをさらに調べている。【道下寛子】

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