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開票不正事件 組織ぐるみで隠蔽工作か
7月16日 4時11分

去年7月に行われた参議院選挙比例代表の高松市での開票作業を巡る事件で、公職選挙法違反の罪で起訴された選挙管理委員会の元事務局長らは、不正を隠すため選挙管理委員会の部屋に票を保管していた箱を持ち込み、部下の課長補佐らと封印を破らないようにして票を取り出し無効票を廃棄していたとみられることが、検察への取材で分かりました。検察は組織ぐるみで隠蔽工作を行ったとみています。

高松地方検察庁の調べによりますと、高松市選挙管理委員会で事務局長を務めていた山地利文被告(59歳)ら3人は、去年7月に行われた参議院選挙比例代表の開票作業で、投票総数のつじつまを合わせるため、白票の数を水増しするとともに、本来集計すべき有効投票を集計せず自民党の衛藤晟一参議院議員の票を312票減らしたとして、公職選挙法の投票増減の罪で15日起訴されました。
山地元事務局長は、選挙の翌月以降、部下の課長補佐や係長と共謀して有効票を保管した段ボール箱から衛藤議員の票を取り出し無効票の箱に入れたなどとして、封印破棄の罪にも問われています。
この際、票を保管した箱は市役所の地下の倉庫から11階にある選挙管理委員会の部屋に運び込まれ、割印を押した封印を破らないよう箱のテープをはがすなどして票を抜き出し、無効票を廃棄するなどしていたとみられることが、検察への取材で分かりました。
検察は組織ぐるみで隠蔽工作を行ったとみています。
検察は6人の認否を明らかにしていませんが、関係者によりますと、このうち少なくとも2人は不正を認めているということです。

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