JR東:飯田橋駅ホーム移設 新宿駅寄りに200m

毎日新聞 2014年07月02日 22時19分(最終更新 07月02日 22時30分)

飯田橋駅ホームの移設計画
飯田橋駅ホームの移設計画

 JR東日本は2日、中央・総武緩行線飯田橋駅ホームを新宿駅寄りに約200メートル移設すると発表した。2020年の東京五輪・パラリンピック開催前の移設を目指す。

 同駅は目白通り上の高架駅で急カーブに沿ってホームが設置されているため電車が傾斜して停車。ホームとの隙間(すきま)が最大33センチもあるため、年平均10件の転落事故が起きている。

 これまでは転落検知マットや注意喚起の回転灯を設置してきたものの、事故防止の観点から210メートルのホームをすべて移設し、電車とホームを平行にするしかないと判断した。完成後の隙間は最大10〜15センチ程度に圧縮される。

 駅舎建て替えと駅前広場整備予定地に史跡指定の江戸城外堀跡が含まれることから、第三者の専門家らで構成する委員会を設置して文化財保護と周囲の景観を損なわないよう配慮しながら工事を進める。【斉藤正利】

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