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77人殺害の受刑者、面白いゲームなど求めハンストの構え ノルウェー

AFP=時事 2月15日(土)21時28分配信

77人殺害の受刑者、面白いゲームなど求めハンストの構え ノルウェー

ノルウェーで2011年7月に起きた爆破・銃乱射事件で有罪になり服役中のアンネシュ・ベーリング・ブレイビク受刑者がAFP宛てに送付した手紙。オスロで撮影(2014年2月14日撮影)。

【AFP=時事】2011年7月22日にノルウェーの首都オスロ (Oslo)とその近郊の島で爆破・銃乱射事件を起こして77人を殺害し、禁錮21年の有罪判決を受けて服役中のアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)受刑者(35)が、刑務所での「処遇の改善」を求め、ハンガーストライキを行う考えであることが分かった。

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 AFPが14日に受け取った、同受刑者の今年1月29日付の手紙で明らかになった。同受刑者は昨年11月、矯正当局に宛てて12項目の要求書を提出しており、手紙には要求項目のリストも同封されていた。

 これによると同受刑者は、収監されているオスロ近郊とノルウェー南東部の2か所の刑務所の状況は「拷問」だとして、処遇改善のため「もっと面白いビデオゲーム」などを要求している。


 同受刑者は、ゲーム機を「プレイステーション2(PlayStation 2)」からより新しい「プレイステーション3(PlayStation 3)」に変更するよう要求。他の受刑者には大人向けゲームの利用が許されているが、自身には3歳児を対象とした「Rayman Revolution」というゲームなど面白さに劣る子供向けのゲームしか許されていないことに不満を表明し、自身の服役態度は「模範的」なので、厳しく隔離されていることの埋め合わせとして、他の受刑者より多くの選択肢が提供されてしかるべきだと主張している。

 さらに日課の散歩や外部との連絡に関する条件の改善を要求し、これは人権保護に関する欧州の法令に沿ったものだと主張。さらに「苦痛を伴う椅子」ではなく、ソファか肘掛け椅子を用意することも要求している。

 この他、切手代などがかかるとして、現在1週間当たり300クローネ(約5000円)の給付額を2倍に引き上げるよう要求した。


 同受刑者は、ハンガーストライキを始めれば、アンネシュ・アーヌンセン(Anders Anundsen)法務・公安相や刑務所当局が自身に対する「動物以下の扱いをやめるまで」継続すると主張し、近日中にハンガーストライキの開始日を明らかにするとしている。同受刑者が収監されている刑務所の所長代理がAFPに語ったところによると、現在のところハンガーストライキを行っている受刑者は1人もいないという。

 同受刑者は手紙の中で自らを「人権活動家」と位置づけ、同受刑者が処遇改善を求めていることを報道しないスカンディナビア半島各国の報道機関は同受刑者に対する「拷問」に加担していると批判した。

 同受刑者の弁護士らは2013年1月、「度重なる拷問」を受けたとして同受刑者が不服申し立てを行ったと発表していた。弁護士の1人は13日、同受刑者をとりまく環境はほとんど改善していないと述べた。ノルウェーの警察はAFPに対し、1年以上前の不服申し立てに対する対応は来週発表される予定だと明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News

最終更新:2月15日(土)22時34分

AFP=時事

 

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