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放射性廃棄物処分 実験トンネル公開10月28日 19時17分
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高レベルの放射性廃棄物を地下深くに埋めて処分する技術を研究している北海道北部の幌延町の施設で、今月貫通した地下350メートルにある実験用のトンネルが、28日、報道陣に公開されました。
幌延町にある日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センターでは、原子力発電所で使われた核燃料から出る高レベルの放射性廃棄物を、地下300メートルより深い場所に安全に埋めるための技術を研究していて、放射性廃棄物に見立てた熱源を埋める実験を行うトンネルを平成17年から掘り進めていました。
この実験用のトンネルが今月9日に貫通したことを受けて、28日、報道陣に公開されました。
トンネルは地下350メートルに、水平の状態で8の字状に作られていて、総延長は760メートルあります。
この施設では実際に熱源を埋めるための横穴を掘る作業が行われていて、来年度からは、横穴に100度未満の熱源を埋める試験を始め、熱や地下水などの影響を受けずに安全に処分できるかを調べる方針です。
センターの堆積岩処分技術開発グループの藤田朝雄リーダーは「堆積岩の地層での処分技術の研究は国内では初めてなので、非常に意義があると考えている。いろいろな条件での研究を通して、安全な処分技術の研究をしていきたい」と話しています。
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